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皆さん、こんにちは。地域一番化マスターの岩渕龍正です。今日も、「毎日が歯科医院経営 コンサルティング!」はりきって行きましょう!

皆さん、このロゴマーク覚えてますか?
一時期、隆盛を極めたと言っても過言ではない「A BATHING APE」です。

NIGOさんという方がデザイナーをされていて、裏原宿のドン的な感じで、このA BATHING APEのTシャツを買うために、徹夜する若者が続出していた時代がありました。

そして、NIGOさんは、皆さんご存知の牧瀬里穂さんと結婚したのです。
正に、ジャパニーズドリーム。

A BATHING APEはその後も絶好調。
時代の波に乗り、大型店を出店したり、飲食店まで展開。

次第に規模が拡張し、NIGOさんがコントロールできないところまで事業が拡大していました。非常に喜ばしいことです。

しかし、本当にそうでしょうか。
当然、そんな不安はあったと思います。
しかし、波に乗ってる時に、そんなことを言い出したり、立ち止まったりすることは難しいものです。

そして、突然、リーマンショックが起きました。
それまで年間売上約70億円を誇っていたメンズアパレルの売上が約50億円へと20億円も減少。

ここから、年間2億円近い赤字を計上することになり、それまで拡大路線をひた走ってきたことによる債務と合わせ合計43億円の債務を抱えるまでに財務状況が悪化。

香港の大手アパレル会社に債務ごと会社を売却することになったのです。


やはり、NIGOさんとう一人のカリスマが引っ張っていくには事業規模が大きくなりすぎたんだと思います。また、収益の最大化に走ってしまったことも後付けになりますが、問題を大きくしてしまったんだと思います。

メジャーになることを志向した時点で、A BATHING APEの失敗は決定してしまっていたのかもしれません。元々が裏原というアンダーグラウンドな領域で勝負し、そのトガッた個性が魅力だったのにもかかわらず、それをメジャー化させるうえで没個性的な方向になってしまったのかもしれません。

どちらにしても、NIGOさんが言ってるように、

「ブランドや会社が大きくなりすぎコントロールができなくなってきた。経営を見る時間が多くなり、企画がマンネリ化してしまっていた。」

このように規模が大きくなれば、経営面も整備されるだろうと多くの経営者は思ってると思いますが、実態はそんなことはなく、経営的に不安定なまま規模拡大だけを志向し、中身はボロボロという方が多いのではないでしょうか。

経営的に安定していない、力が入っていない状態で規模拡大すると、順調な時には問題は表面化しませんが、A BATHING APEのようにリーマンショックという予想外の出来事に対処できなくなってしまうのではないでしょうか。

そして、その予想外の出来事に対処できず、問題は一気に拡大し、解決することができないレベルにまで一気に広がってしまう。

歯科医院における不用意な分院展開もこれと同じだと思います。
アパレル業界の話と思うのではなく、このような他業界の事例からも学ぶことは重要だと思います。

今日も「気づきと豊かさを与える男日本一」で行きます!お願いします!!